「設計開発職はきつい?」
「クリエイティブなイメージがあるけど実際はどう?」
「設計職として働いていて毎日がつらいけど、他社でも同じ?」
このように、設計職のきつさ・大変さを知りたいと思っていませんか?
設計職は新製品の開発に最前線で携われる職種ですが、よいことばかりではなくストレスの原因となる要素も非常に多くあります。
学生時代には華やかに見えても、入社後にギャップを感じて精神的に消耗したり、すぐに転職したりする方は少なくありません。
そこで今回は、以下について解説します。
- 設計職全般できつさを感じる部分
- 担当業務別(回路・機械など)の設計職のしんどい部分
- 設計職が激務でつらいときの具体的な対処法
結論、今の仕事がつらくて悩んでいるなら「先輩や上司に相談する・転職して今の環境を変える・つらすぎるならとりあえず退職する」の3つが現実的な選択肢です。
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設計職がきつい・つらいと感じる7つの理由
設計職がきついと感じる理由は、主に以下の7つです。
- 他社との競争に参加するため大きなストレスがかかる
- 品質不具合が発生した際の対応が大変
- 仕事が落ち着くタイミングがない
- 常に納期に追われやすい
- 残業が多く休日出勤することもある
- 他部署から批判を受けやすい
- 出世競争が激しくキャリアアップが難しい
それぞれ詳しく解説します。
1.他社との競争に参加するため大きなストレスがかかる
設計職の仕事の最終的なゴールは、新製品を開発して他メーカーとの競争に勝ち、新規の受注を得ることです。
新規の受注を得られないと会社の売上は伸びないので、業績を左右するもっとも重要な職種といっても過言ではありません。
ただ競争に勝つのは簡単ではないので、常に最善を尽くす必要があり、精神的に大きなプレッシャーがかかります。
設計自体が好きな人は楽しく働けますが、あまり適性がない人は日常的に強いストレスを感じてしまいます。
2.品質不具合が発生した際の対応が大変
設計職が担当するのは、新製品の開発案件だけではありません。
同職種は、再設計が必要な既存案件の不具合対応も行う必要があります。
というのも、品質保証部は不具合の発見・認定はできても、根本的な解決につながる対策はできないからです。
通常、生産ラインに問題がある場合は生産技術部が対応しますが、設計から修正が必要な場合は設計職が対応せざるを得ません。
不具合対応は通常の業務にプラスして突発的に発生するので、激務な設計職には大きな負担となります。
3.仕事が落ち着くタイミングがない
設計職の業務内容は、次のように多岐にわたります。
- データ取り
- 部品の選定
- 図面の設計
- 治具の制作
- 試作・量産設計
また新製品の開発や不具合対応など、抱える案件数も非常に多いです。
メーカーの新製品は周期的に開発・販売が繰り返されるので、自分の担当案件がゼロになることもありません。
ずっと暇な仕事でも困りますが、基本的に落ち着くタイミングがないことは設計職のきつい部分といえるでしょう。
4.常に納期に追われやすい
新製品の開発は、スムーズに進まないことが大半です。
データ測定や試作などをした際、自分が想定していた結果が出ないことはまったく珍しくありません。
しかし、最終的な納期は予め決まっているので、開発がうまく進まなくても何とかして対応する必要があります。
加えて突発的な不具合対応も依頼されるので、常に納期に追われる状態となります。
5.残業が多く休日出勤することもある
上述のとおり設計職は多忙になりがちなので、残業も多いです。
開発が遅れているときには、21〜22時などの時間まで図面と向き合うことも頻繁にあります。
平日の時間だけで業務を終えられない場合には、休日出勤することも珍しくありません。
長時間労働は心身ともに大きな負担がかかるので、残業や休日出勤が多いと誰しもきついと感じるでしょう。
6.他部署から批判を受けやすい
設計職の仕事はモノづくりにおいて上流工程であり、後工程では開発した図面をもとに生産や品質保証が行われます。
そのため後工程にとって都合が悪い設計をすると、次のような批判を受けます。
- 試験部門:何回やっても全然OKが出ない
- 生産技術:こんな設計では量産できない
- 品質保証:また不具合が起こった
他部署にも事情はありますが、上流工程ゆえに批判を受けやすいことは間違いありません。
もちろん全員が批判的ではありませんが、ネガティブな意見を回避する意識が常に頭にあると、ストレスを感じてしまいます。
7.出世競争が激しくキャリアアップが難しい
設計職は新製品の開発を行い続ける必要があるため、毎年多くの新入社員が配属されます。
ゆえに、生産技術・生産管理部などよりも人数が多くなりやすいです。
ただ、設計部門内で出世できる人は限られています。
もちろん他部署と比べて多少はポストが多いですが、全体の社員数からすると非常に少ないです。
上昇志向の強い人にとって出世競争が激しい環境は、大きなストレスになるでしょう。
【担当業務別】設計職のきつい・つらいこと5選
設計職全般できついと感じやすいことを7つ紹介しました。
続いては、5つの担当業務別に設計職のつらい部分を紹介します。
- 回路設計:専門性が高く興味がないとストレスを感じる
- 機械設計:求められる知識が多すぎる
- 建築設計:センスや才能の差を感じやすい
- 構造設計:安全な設計が大前提で責任が重すぎる
- 設備設計:スケジュールに余裕がないことが多い
もちろん各職種できつい要素は他にもたくさんありますが、ここではとくにストレスの原因となる内容をピックアップしました。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
回路設計:専門性が高く興味がないとストレスを感じる
回路設計エンジニアは、電子回路や制御工学などの知識を使って、電子機器に組み込まれている回路基板の設計を行います。
電子回路に興味があれば熱中できますが、よくも悪くも対象が限定的であるため、関心がない人はストレスを感じやすいです。
また、専門性が高いゆえにキャリアチェンジが難しく、他職種への転職を目指す際に苦戦する方も少なくありません。
電気工学系の出身者が多いですが、専門性があるからといって職に就くと後悔しかねないので注意が必要です。
機械設計:求められる知識が多すぎる
機械設計では、覚えるべき知識量の多さにきつさを感じる方が多いです。
同職種で必要な知識には、以下などがあります。
- 材料力学
- 機械力学
- 流体力学
- 熱力学
- ねじやベアリングといった機械要素の知識
- 設計規格・基準
- 設計ツールの使い方
4力と呼ばれる材料力学などの知識だけでなく、他にも多くの知見が必要だとわかるはずです。
上記は一例なので、実際に求められる知識はこれだけではありません。
とくに新入社員などの経験が浅い頃は、覚えるべき内容の多さに絶望しきつさを感じるでしょう。
建築設計:センスや才能の差を感じやすい
建築設計では、一定レベルの設計図を作成することはそこまで難しくありません。
もちろんある程度の知見は必要ですが、建築設計エンジニアとして経験を積めば平均点レベルの図面は作成できるようになります。
しかし平均以上の設計図を作成するには、基礎的な知識・経験に加えてセンスや才能が必要です。
たとえば、外装や仕上げなどの工程にはデザイン力が求められるので、担当者によって完成度に差が生まれます。
よって自分のセンスに自信がない人は、挫折感を覚えやすいです。
構造設計:安全な設計が大前提で責任が重すぎる
構造設計は建築設計の一つで、建物の強度や安全性に関わる基盤・骨組みなどを設計する仕事です。
安心・安全な建物を建築するために欠かせない職種ですが、それゆえに構造設計エンジニアには大きな責任がかかります。
建物は強度が十分で、崩壊しないことが前提として考えられるからです。
建物が崩壊したら甚大な被害が発生するので、高い安全性を求められるのは当然のことかもしれません。
ただその結果として、構造設計の担当者は強いプレッシャーを感じてしまいます。
設備設計:スケジュールに余裕がないことが多い
設備設計も機械設計の一つで、建物内のインフラ(空調・電気設備・給排水など)を設計します。
設備設計のきつい部分は、スケジュールに余裕がないこと。
上流工程の意匠設計(内外装のデザインを担当)が終わらないと設計に着手できないので、短納期となることが多いです。
最終的な納期は意匠・構造設計と同じなので、上流工程が遅れることで納期に余裕がなくなるケースも少なくありません。
時間に余裕がないと誰しもプレッシャーを感じるので、短納期の仕事が当たり前になると大きなストレスとなるでしょう。
設計職が激務できついときの3つの対処法
この記事をご覧になっている方のなかには、設計職として働いておりつらい現状に悩んでいる方もいるはずです。
そこで本章では、設計職がきついときの対処法を3つ紹介します。
- 相談できる先輩や上司に相談する
- 転職して今の環境を変える
- つらすぎるならとりあえず退職するのもあり
精神的に余裕がない状態で生活を続けると、最悪の場合取り返しのつかない事態にも発展しかねません。
ただ行動次第では、つらい現状を変えることは十分に可能です。
余裕がないときには視野が狭くなりがちなので、ぜひ本章の内容を参考にして少しずつ状況を変えていきましょう。
1.相談できる先輩や上司に相談する
もし頼れそうな先輩や上司がいるなら、思い切って悩みを相談してみるのがおすすめです。
悩みを打ち明けると少しは気持ちが楽になりますし、相談相手によっては的確なアドバイスがもらえます。
伝えにくいことを共有することで信頼感が高まり、状況が好転する可能性もあるでしょう。
しかし、設計職のきつさに悩んでいる方の職場では、気を許して相談できるような相手もなかなかいないかもしれません。
気軽に実践できることとして1つ目に紹介しましたが、もし相談が難しい場合は次から紹介する対策を検討してみてください。
2.転職して今の環境を変える
設計職のきつさに悩んでおり、職場に相談できる相手もいない場合は、転職を検討することをおすすめします。
同じ設計職であっても、会社を変えることで状況が好転するケースは非常に多いです。
また、設計職から他の職種へ転職する方も少なくありません。
専門性が高い設計職は、転職活動でアピール材料にできることも多くあるので、現状を変える方法としては有効です。
次章では、転職活動を始める際におすすめのサービスを紹介しているので、気になる方はぜひ一度目を通してみてくださいね。
3.つらすぎるならとりあえず退職するのもあり
現状がつらすぎる方は、転職先を決める前に退職するのも1つの選択肢です。
多忙な業務と同時並行で転職活動を進めるのは、心身ともに負担が大きいです。
無理に転職活動を進めて、自分で自分を追い込んでしまっては元も子もありません。
自分の身を守るためにも、つらすぎるなら退職を考えてみてください。
- 上司や先輩に「設計職を辞めたい」と伝えられない人
- 辞めたいと思いながらも、ずるずると続けてしまっている人
- 退職意思を伝えてからの面倒な手続きをしたくない人
上記に当てはまる人は、退職代行Jobsなどの退職代行サービスを利用するのもおすすめです。
退職代行を使うと、会社に直接言いづらいことなどがあっても代わりに対応してもらえます。
退職代行Jobsには、無料でカウンセリングしてくれるサービスもあります。
退職について不安がある方は、1度相談してみてもよいでしょう。
【無料】設計職がきつい人におすすめの転職エージェント3選
転職を検討する設計職の方に向けて、おすすめのサービスを紹介します。
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他メーカーの設計職を目指す人におすすめ - 「JACリクルートメント」
設計職で年収600万円以上を目指す人におすすめ - 「リクルートエージェント」
設計職からほかの職種へ転職を目指す人におすすめ
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1.他メーカーの設計職を目指すなら「マイナビメーカーAGENT」
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どの転職エージェントを利用するか迷っている方は、まずはリクルートエージェントへの登録をおすすめします。
まとめ:きつい設計職についていけないと感じるなら何らかの行動を起こそう
設計職の大変さや、きついときにすべき対処法などを紹介しました。
経験がないと設計職は華やかに見えますが、実際はよい部分だけでなくストレスの原因となる要素も多く存在します。
もし現在大きなストレスを感じているなら、状況を好転させるために少しずつ行動を起こしてみてください。
【設計職が激務できついときの対処法】
- 相談できる先輩や上司に相談する
- 転職して今の環境を変える
- つらすぎるならとりあえず退職するのもあり
たとえ絶望的に思える状況でも、何らかの対処をすれば今よりも心穏やかに生活を送れるようになります。
転職先の候補があると知るだけでも、気持ちは楽になるはずです。
何からすべきかわからない人は、まずは転職エージェントに登録することをおすすめします。
【設計職におすすめの転職エージェント】
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