「生産技術から設計職に転職できる?」
「転職の難易度が知りたいな…」
このように生産技術から設計職への転職を考えていませんか?
生産技術から設計に転職したいと思っても、難易度がわからないと不安に感じますよね。
では、生産技術から設計職へのキャリアチェンジは実現可能なのでしょうか?
そこで今回は、生産技術として3年の実務経験がある筆者が
- 生産技術から設計へ転職したくなる理由
- 生産技術から設計へ転職できる理由
- 生産技術から設計職への転職の難易度
- 生産技術から設計への転職で持っておくと有利になるスキル
- 生産技術から設計への転職に成功した事例
- 生産技術から設計へキャリアチェンジするための具体的な方法
について詳しく解説します。
この記事を見れば生産技術から設計職になる方法が必ずわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
生産技術から設計への転職を考える理由
生産技術として働く方が「設計職への転職を考える理由」には、以下の2つが考えられます。
【生産技術から設計への転職を考える理由】
- もともと生産技術より設計志望だった
- 生産技術の仕事がきつい
それぞれ確認していきましょう。
1.もともと生産技術より設計志望だった
1つ目の理由は、もともと設計志望だったことです。
「製品設計をしたい」と考えていた人なら、工程設計を行う仕事に不満を感じるのは当然のことでしょう。
新卒入社した会社で「希望していなかったけど生産技術部に配属された」という方も少なくないはずです。
もともと設計志望だった方は、生産技術として働いていると設計職への転職を考えるでしょう。
2.生産技術の仕事がきつい
生産技術の仕事がきつくて、設計職への転職を考える人も多いです。
生産技術のきつい部分には、以下などがあります。
【生産技術のきつい部分】
- 残業や休日出勤が多い
- 納期に追われやすくプレッシャーがきつい
- 調整業務がしんどい
- いろいろな人たちとよい人間関係を築くのが大変
- 会社都合で国内外問わず転勤することがある
生産技術として働いている方なら、共感できることが多いはずです。
このようなきつさに耐えられず、生産技術から転職を考える人は少なくありません。
「仕事のきつさ」も、生産技術から設計への転職を考える理由となるでしょう。

生産技術から設計へのキャリアチェンジは実現できる
生産技術から設計へのキャリアチェンジは、十分に実現可能です。
なぜなら、生産技術は幅広い知識やノウハウを持っているからです。
【生産技術が持っている知識・ノウハウ】
- 設計図面を読む力
- 製品がつくられる全体像の理解
- 治具、設備設計の知識
- 最新の生産技術の知識
- 物流や生産管理の知識
- 原価や製造コストに関する知識
少なくとも図面の読解力や治具・設備設計の知識は、設計職になった後も必ず活かせます。
また、生産技術の経験があることで、後工程を考慮した製品設計ができることも独自の強みとなるでしょう。
転職の難易度については次章にて解説しますが、しっかり対策をすれば転職は実現できます。
未経験からの転職でもあきらめず、あなたの目指すキャリアを実現するために行動するとよいでしょう。

生産技術から設計職への転職の難易度
生産技術から設計への転職難易度は、「年齢」と「過去の経験と次職場の相性」の2つで変わります。
未経験者には教育コストがかかるので、やはり年齢が若い人の方が転職しやすいです。
ざっくりではありますが、30歳を1つの目安として転職の難易度が変わると理解しておくとよいでしょう。
「’過去の経験と次職場の相性」については、例を交えてご紹介します。
【過去の経験と次職場の相性】
- 相性がよい事例
同じ分野の製品を扱っていた場合(製品知識がある)
治工具の設計を日常的に行っていた場合(設計知識がある) - 相性が悪い事例
扱う製品のジャンルが大きく異なる場合(製品知識がない)
設計業務は行っていなかった場合(設計知識がない)
「製品知識」と「設計知識」の有無で、転職難易度が変わります。
つまり設計知識のない方は、同ジャンルの製品を扱う会社を目指すと転職に成功しやすいです。
いずれの知識もある場合は、比較的容易に設計職へ転職できるでしょう。
生産技術から設計への転職で持っておくと有利になるスキル
生産技術から設計への転職では、「3D-CAD」のスキルがあると高く評価されやすいです。
なぜなら、設計職の多くは3D-CADを活用して業務を行っているからです。
とくに設計職の求人が多い自動車関連メーカーでは、「3D-CAD」のスキルが欠かせません。
生産技術でもCADを扱う会社は多いので、業務で触れる機会があれば習得しておくとよいでしょう。
生産技術から設計への転職に成功した事例
「設計の経験がないと転職は難しいのでは?」とネガティブに考えている方もいるかもしれません。
ですが事実として、生産技術から設計へのキャリアチェンジを成功させている人は多くいます。
そこで本章では、生産技術から設計への転職に成功した方の事例をご紹介します。
【生産技術から設計への転職に成功した事例】
- 自動車サプライヤーから、外資系の大手メーカーへの転職に成功
- 自動車部品メーカーから、社会貢献度の高い中小企業への転職に成功
それぞれ確認していきましょう。
自動車サプライヤーから、外資系の大手メーカーへの転職に成功
当初、転職をするつもりはありませんでしたが、自分のキャリアがどう評価されるのか、今後どういった道に進むべきか相談したいと思い、メイテックネクストに登録。生産技術でのキャリアから生産過程がわかる設計としての道もあることをアドバイス頂きました。自分一人では全く想像がつかなかったキャリアチェンジですが、外資系の大手メーカーに入社することができ、驚きと同時にエンジニアとして新たなキャリアを拓けることができ感謝しています。
この方は元々転職するつもりはなく、キャリアの相談をするために「メイテックネクスト」に登録したことが転職のきっかけだったとのこと。
コンサルタントからアドバイスを受け、「生産過程がわかる設計としての道もある」ことを知って設計職へのキャリアチェンジを成功させたそうです。
設計職になるための努力をしていなかった方でも、生産技術から設計へのキャリアチェンジを実現できることがわかる事例です。
転職エージェントは豊富な求人を持っているので、キャリアの相談をしつつ「設計職へのキャリアチェンジが目指せる会社」を確認してみるのもよいでしょう。
自動車部品メーカーから、社会貢献度の高い中小企業への転職に成功
Q.入社を決意された理由をお教えください
社会貢献度の高い企業で働きたいと思ったからです。資源のリサイクルは今後地球環境保全のために社会で必要なものになるはずであり、自動車部品メーカーなどの製造業に比べて需要が高く今後企業としての成長が見込めると判断しました。職場の雰囲気もよく感じられ、自分もその職場で働き続けられそうだと感じました。また、まだまだ自分自身成長できる企業だと思ったことも理由の1つです。
この方は自動車部品メーカーでは社会への貢献度を感じられず、より社会貢献度の高い会社で働きたいと考えたとのこと。
アドバイザーに書類の添削や面接対策をしてもらったことで、万全の状態で面接に臨めたようです。
会社の詳細は書かれていませんが、複数の会社から内定をもらえたそうですよ。
転職エージェントのサポートを受けると転職活動を有利に進められるので、未経験の職種を目指す場合はとくに利用をおすすめします。
生産技術から設計へキャリアチェンジするための具体的な方法
設計職へキャリアチェンジする方法は以下の2つです。
【設計職へキャリアチェンジする方法】
- 部署異動を希望する
- 転職して設計職につく
いずれも、言わずもがなの方法かもしれません。
ですが理想のキャリアを叶えるためには、実際に行動を起こすことが重要です。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.部署異動を希望する
もし部署異動が実現できそうなら、上司や人事に希望を伝えてみることをおすすめします。
同じ会社なら工程や製品の知識があるので、設計部門に異動しても仕事を進めやすいはずです。
ローテーションを重視する会社なら、高確率で希望が叶えられるでしょう。
会社自体に不満がない方は、ぜひ一度あなたの希望を伝えてみてください。
2.転職して設計職につく
2つ目は、転職して設計職にキャリアチェンジする方法です。
なかには、今の会社の設計部門では働きたくない方もいるでしょう。
以下に当てはまる人は、部署異動ではなく転職によるキャリアチェンジをおすすめします。
【転職によるキャリアチェンジがおすすめな人】
- 現在の会社に不満を感じている人
- 異動先で生産技術の同僚と関わることが嫌な人
- 新たな仕事をするなら会社ごとリセットしたい人
前述のとおり、生産技術から設計職への転職は十分に実現可能です。
ただし年齢を重ねるにつれて、転職の難易度が高まることも事実です。
本気で設計職に転職したい方は、早めに行動を起こすようにしましょう。
生産技術から設計職を目指すなら転職エージェントの活用がおすすめ
転職活動をするなら、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントとは人材紹介サービスの1種で、転職活動のプロであるキャリアアドバイザーに無料でさまざまなサポートをしてもらえるものです。
ここでは転職エージェントの概要と、うまく活用するためのコツを解説します。
順に確認していきましょう。
転職エージェントのサービス内容
転職エージェントのサービス内容は、以下のとおりです。
【転職エージェントのサービス内容】
- 求人探し
- 企業研究の支援
- 書類添削
- 面接対策
- スケジュール調整・管理
- 採用条件の交渉
転職活動の初めから終わりまで、あらゆるサポートをしてくれます。
忙しい生産技術者にとっては、スケジュール管理を行ってくれることもうれしいポイントです。
転職エージェントの仕組み
転職エージェントは企業に人材を紹介することで、企業から手数料をもらっています。
求職者が無料で手厚いサポートを受けられるのは、この仕組みがあるためです。
転職エージェントの利用経験がない方は怪しいと感じるかもしれませんが、仕組みを理解すれば無料で利用できることが納得できるでしょう。
転職を成功させたい方は、転職エージェントをうまく活用することをおすすめします。
転職エージェントは複数利用するのがおすすめ
転職エージェントを使った転職活動で失敗しないコツは「複数の会社を同時利用すること」です。
「リクナビ」の調査によると、転職に成功した人は平均4.2社の転職エージェントを利用していることがわかっています。
複数利用がおすすめな理由は、以下のとおりです。
【複数利用がおすすめな理由】
- 優秀で相性のよい担当者に出会える可能性が高まる
- 紹介してもらえる求人数が増える
- 状況に応じて転職エージェントを使い分けられる
転職エージェントは人材紹介することで収益を上げているため、担当者によっては内定を獲得しやすい企業を紹介されたり、内定を急かされたりすることがあります。
アドバイザーも人なので相性があるのは仕方のないことですが、複数利用していればその分よい担当者にも出会いやすくなります。
また、利用するサイトが多いほど求人の選択肢が増え、使いにくいエージェントも見極めやすくなるものです。
転職エージェントをうまく活用するためにも、まずは複数利用して比較してみることをおすすめします。
生産技術から設計を目指す人におすすめの転職エージェント3選
最後に、生産技術から設計を目指す人におすすめの転職エージェントを3社ご紹介します。
- 「マイナビメーカーAGENT」
大手×専門性のいいとこ取りをしたい人におすすめ - 「メイテックネクスト」
製造業に詳しい担当者に相談したい人におすすめ - 「リクルートエージェント」
どこに登録すべきかよくわからない人におすすめ
いずれも無料で手厚いサポートが受けられる転職エージェントばかりです。
それぞれ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
大手×専門性のいいとこ取りをしたいなら「マイナビメーカーAGENT」
こんな人におすすめ | 初めて転職活動をする人 手厚い転職サポートを受けたい人 |
---|---|
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/maker/ |
【マイナビメーカーAGENTの特徴】
- 20代から最も支持されている転職エージェント
- 初めての転職でも丁寧にサポートしてくれる
- 決定率を高める豊富な転職支援が受けられる
- 大手ならでは求人数の多さ
- 業界に精通しているアドバイザーばかり
マイナビメーカーAGENTは、株式会社マイナビが運営する「製造業」「メーカー」などに特化した転職エージェントです。
大手のマイナビが運営しているため、求人数が多いだけでなくコンサルタントからの手厚いサポートが受けられます。
製造業に特化していることもあり、業界に詳しいメーカー出身のコンサルタントが多く在籍しています。
「マイナビ」が運営しているため大手の安心感がありつつ、専門性も兼ね備えていることが特徴です。
製造業に詳しい担当者に相談したいなら「メイテックネクスト」
こんな人におすすめ | 企業の内部事情を教えてもらいたい人 忙しくて転職活動に割く時間がない人 |
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求人数 | 常時10,000件以上 |
非公開求人数 | 全求人の約80% |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://www.m-next.jp/ |
【メイテックネクストの特徴】
- エンジニアの求人数は業界No.1
- 企業の内部事情を教えてくれる
- コンサルタントの半数以上がメーカーの技術系出身
- 土日や祝日にも対応してくれる
- メイテックネクストにしかない独占求人も多数保有している
メイテックネクストは、モノづくり系エンジニアの転職で実績No.1の転職エージェントです。
メイテックネクストにしかない独占求人もたくさんあり、製造業の求人数は業界トップクラスです。
エンジニア専門の転職エージェントなので、大企業だけでなく優良な中小企業の求人も数多く保有しています。
ただし、求人数の8割はサイトには掲載されていない非公開求人なので、求人をチェックしたい方は会員登録が必要です。
どこに登録すべきか迷うなら「リクルートエージェント」
こんな人におすすめ | どの転職エージェントがいいかよくわからない人 製造業に限らず多くの求人を見たい人 |
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公開求人数 | 約127,000件 |
非公開求人数 | 約200,000件 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
【リクルートエージェントの特徴】
- 求人数が業界トップ
- 転職支援実績も業界トップ
- あらゆる業界に対応している
- 豊富な実績をもとにサポートしてくれるため内定率が高い
- コンサルタントの交渉力が高い
リクルートエージェントは、求人数や支援実績が業界トップの転職エージェントです。
とにかく幅広い求人を取り揃えているので、どんな方でも希望の求人が見つかります。
また、コンサルタントは豊富な経験やノウハウを持っているので、サポートの質も高いです。
どの転職エージェントを利用するか迷っている方は、まずはリクルートエージェントへの登録をおすすめします。
まとめ:生産技術から設計になれる!本気で目指すなら早めに行動を起こそう
今回は生産技術から設計を目指す方に向けて、難易度やキャリアチェンジを実現する方法をご紹介してきました。
【本記事のまとめ】
- 生産技術は幅広い知見を持つので、設計職へキャリアチェンジできる
- 「後工程を考慮した製品設計ができること」は独自の強みとなる
- 転職の難易度は「年齢」と「過去の経験と次職場の相性」で変わる
- 3D-CADのスキルがあると設計職への転職で有利になる
- キャリアチェンジを実現している人は転職エージェントをうまく活用している
経験のない設計職へのキャリアチェンジは、簡単には実現しません。
しかし、生産技術で得た知見は設計職でも活かせることが多く、キャリアチェンジを成功させている人もたくさんいます。
転職を成功させている人の多くは、転職エージェントをうまく活用しています。
年齢を重ねると転職のハードルが上がるので、本気で設計職になりたい方は早めに行動を起こしましょう。